iriya_ufo’s blog

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Ubuntu に VirtualBox をインストール

今まで仮想ソフトに VMware Player を使ってきましたが,今回 VirtualBox をインストールしてみてすごくよかったのでちょっと書きます.

構成

VirtualBox のインストール

VirtualBox には通常版とOSE版があるようです.
OSEはOpen Source Editionの略で通常版とは違う点があるようですが,僕が積極的に使いそうな機能はなかったのでOSE版を入れることにしました.
OSE版であればデフォルトでリポジトリに含まれているのでインストールは簡単です.

以下をインストールします.

後は依存関係ですべてインストールされます.
vboxgtk はGTKのフロントエンドというだけで別にインストールしなくても動作します.
GNOME環境な人は見た目を統合させられるのでいれるといいんじゃないでしょうか.(あとqtが嫌いな人とか…)

起動方法

「アプリケーション」=>「アクセサリ」=>「VirtualBox OSE」をクリックします.
起動すると初期設定などを聞かれます.

  • マシンの名前を決める: Windows XP Professional
  • メモリサイズを決める: 1024MB

起動ハードディスクを新規作成

  • 可変サイズか固定サイズを選択: 可変サイズを選択
  • イメージ保存場所を選択: ~/virtualbox/Windows XP Professional.vdi
  • HDD容量を決める: 20GB

以上の初期設定が終われば起動できるようになります.

が,なぜか起動失敗!!
原因はカーネルにありました.
普通ならばこれで起動できるはずですが,それはGenericカーネルを使用してる場合です.
僕のマシンはメモリを4GB積んでおり,これを認識させるためにPAEを有効にしたカーネルを使っていたのです.
そして VirtualBoxvirtualbox-*-source パッケージはカーネルヘッダーがインストールされていない環境でもカーネルモジュールをビルドしようとしてこける,というバグがあるらしく,そのせいで起動できなかったのです.

よって linux-headers-generic-pae をインストールして virtualbox-ose-source を再インストールします.
これで無事に起動するようになりました.

あとは通常通りに Windows をセットアップして終了です.

Guest Additions のインストール

VirtualBox は起動できるようになりましたが,そのままでは不便なことがあります.

  • マウスがホストOSとゲストOS間で自由に行き来できない
  • シームレスモードが不可能(これは致命的)
  • バイスマネージャーのディスプレイアダプタの項目が"?"となっている(つまり描画がしょぼくなる)

これらはSynapticか端末で,virtualbox-guest-additions をインストールすることで解決します.

インストール後,VirtualBox のウィンドウ項目にある「デバイス」=>「Guest Additions のインストール」をクリックします.
ゲストOSで仮想CDイメージとしてマウントされるので,「マイコンピューター」よりダブルクリックでインストールして再起動します.
これで快適に仮想OSが使えるようになりました.

VMware Player と VirtualBox の違い

VirtualBox の良い点

  • インストールが簡単 (デフォルトでリポジトリにある)
  • 起動ディスクのイメージが作成できる (VMware PlayerはVMware Server体験版もしくはQemuなどでイメージを作成する必要がある)
  • Guest Additions のインストールが簡単 (VMware Playerで同等の事をするためにはいろいろと面倒)
  • シームレスモードがある
  • 設定項目が多くGUIから簡単に変更できる

以上より圧倒的に VirtualBox の方がいいです.VMware も Workstation なら便利かもしれませんが,有償という点でダメです.
まぁ VMware Player が仮想OSを動作させるためのものという点を考慮すると仕方ないかもしれないですね.

これから仮想OSには VirtualBox を使うようにします.